断熱の基礎知識 寒さ対策 冬の悩み

内窓をつけたのに寒いのはなぜ?効きにくくなる5つの条件を確かめる

内窓をつけたのに寒いのはなぜ?効きにくくなる5つの条件を確かめる

内窓をつけたのに、思ったほど寒さが変わらない。せっかく工事をしたのに、足もとの冷えも、窓ぎわの冷たさも残っている。そんな気持ちになっていませんか。

この記事では、内窓をつけたあとも寒さを感じるときに、効きにくくなる条件と、確かめる順番を整理します。特定の施工を否定する記事ではありません。原因の切り分け方の話です。

作成者 山﨑 隆徳(合同会社LINKS 代表) プロフィール

作成日 2026年11月2日 最終更新日 2026年11月2日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約7分

内窓をつけたのに寒いのは、なぜですか?

寒さの出どころが、取り付けた窓だけとは限らないためです。窓以外の場所や、使い方の条件が、体感に関わっていることがあります。

内窓は、今ある窓の内側に窓を追加して、窓まわりの表面温度が下がりにくくなるようにする方法です。ただ、家が寒いと感じる理由は、窓だけではありません。床や壁、天井、換気の経路など、窓以外の場所から冷えが伝わることもあります。また、取り付けた窓以外が残っていれば、その窓の冷えが目立つようになります。期待していた変化と実際の体感がずれたときは、条件を一つずつ確かめるのが近道です。

期待していた変化と、実際の体感のずれ

工事前に思い描いていた暖かさと、実際の体感がずれていると、「効いていない」と感じやすくなります。冬の寒さは、その年の気温や、暖房の使い方によっても変わります。工事の前に記録がなければ、前と比べて変わったのかどうかも、はっきりと言いにくくなります。だからこそ、これから同じ条件で記録を始めることが、原因を切り分ける土台になります。

効きにくくなる条件には、どんなものがありますか?

代表的なのは、ほかの窓の冷え、窓以外の出どころ、内窓の閉まり具合、暖房の使い方、期待の置き方の五つです。

01取り付けていない窓が、まだ冷えている

02床・壁・天井など、窓以外から冷えが伝わっている

03内窓の閉まり具合や、枠との隙間に問題がある

04暖房の設定や使い方が、以前のままになっている

05工事前の体感と比べる基準が、はっきりしていない

内窓で変わる窓まわりの条件と内窓だけでは変わらない窓以外の条件を対比して示す図 図1 内窓で変わる部分と、変わらない部分 内窓で変わる部分 内窓だけでは変わらない 取り付けた窓の表面温度 窓ぎわの冷たさ 窓まわりの空気の動き 窓の結露の出方 取り付けていない窓 床・壁・天井の冷え 換気や玄関まわり 暖房の使い方 内窓は取り付けた窓にだけ効くため、残った部分が目立つことがあります。 実際の体感は建物の条件によって異なります。 出典:合同会社LINKSの現地確認の進め方(2026年10月時点)

寒さの出どころは、どの順番で確かめますか?

内窓の閉まり具合、取り付けていない窓、窓以外の場所の順に確かめます。費用がかからず、ご自身で確かめられるものからです。

内窓の閉まり具合を確かめ、取り付けていない窓を見て、窓以外の冷えを確かめ、施工会社に相談するという4段階の手順を示す図 図2 内窓のあとも寒いときに確かめる4つの順番 STEP 1 閉まり具合を見る 鍵の掛かり方 枠との隙間 STEP 2 残った窓を見る 触って冷たさ ガラスの種類 STEP 3 窓以外を確かめる 床の表面温度 壁や玄関まわり STEP 4 施工会社に相談 写真と時間帯 気づいたこと 自分で確かめられる範囲から順に見ると、相談の入口が具体的になります。 施工状態の確認と調整は、取り付けた会社にご相談ください。 出典:合同会社LINKSの現地確認の進め方(2026年10月時点)

内窓の閉まり具合は、どう見ればよいですか

内窓の鍵がしっかり掛かっているか、窓を閉めたときに、枠との隙間から光や空気を感じないかを見てください。手の甲を近づけて、空気の動きを確かめる方法もあります。気になる箇所があれば、写真に残して、取り付けた会社に伝えてください。建て付けの調整が必要な場合もあるため、ご自身で無理に動かさないでください。

窓以外の冷えは、どう確かめますか?

床の表面や壁の外壁側、玄関まわりに手を当てて、冷たさを比べます。窓から離れても冷たければ、窓以外が関わっている可能性があります。

当社の一部屋断熱のプランは、高性能な断熱窓に加えて、床・壁・天井への断熱材の施工を組み合わせる考え方です。窓だけでは足りない場合に、範囲を広げる選択肢のひとつになります。ただし、工事の範囲が広がるため、まず冷えの出どころを現地で確認してから決めます。

出典:合同会社LINKS 一部屋断熱のページの記載(一部屋断熱・2026年10月確認)。工事の範囲は現地確認のうえで決定します。

施工した会社に、何を伝えればよいですか?

寒さを感じる場所と時間帯、内窓を取り付けた窓とそうでない窓、気になる箇所の写真の三つです。具体的に伝えるほど、原因の切り分けが早く進みます。

ご自身で確かめられる項目と施工した会社に相談したほうがよい項目を対比して示す図 図3 自分で確かめることと、施工会社に相談すること 自分で確かめる 施工会社に相談する 内窓の鍵の掛かり方 窓の冷たさと位置 寒さを感じる時間帯 写真を撮っておく 建て付けの調整 枠まわりの隙間 追加工事の要否 窓以外の冷えの見立て 無理に調整せず、状態を伝えて相談するのが近道です。 施工状態の判断は現地で確認したうえで行います。 出典:合同会社LINKSの現地確認の進め方(2026年10月時点)

工事前の体感や温度の記録が残っていれば、あわせて伝えてください。比べる基準があるほど、何がどれだけ変わったのかを一緒に確かめられます。

自宅の寒さは、内窓以外が関わっていますか?

当てはまる項目が多いほど、窓以外の条件が関わっている可能性があります。下のチェックは診断ではなく、ご相談の前に状況を整理していただくためのものです。

内窓のあとの寒さセルフチェック(7項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個内窓の状態や使い方で調整できる範囲かもしれません。閉まり具合から確かめてください。
3〜4個窓以外の条件が関わっている可能性があります。残った窓と床・壁を確かめてください。
5〜7個窓以外を含めた見直しが向いている状態です。現地確認からご相談ください。

当社では、どんな進め方をしていますか?

当社は窓断熱・一部屋断熱・まるごと断熱の3つのプランを用意しています。冷えの出どころを確かめてから、範囲を決める進め方です。

高崎市では、リビングの窓に内窓を増設した事例を公開しています。もとの窓はアルミサッシに単板ガラスという仕様で、冷暖房の効きにくさが悩みでした。既に他の窓で内窓を設置していたお客様が、補助金を使って増設したいというご相談でした。一度に全部ではなく、窓ごとに範囲を広げていく進め方の例です。

出典:高崎市の施工事例(冷暖房効率UP!電気代が気になる家にまるごと断熱・2026年10月確認)。効果の程度は住宅の条件によって異なります。プランの構成はサービス紹介をご覧ください。

内窓のあとの寒さについて、よくいただくご質問は?

お客様から実際に伺うことの多い質問をまとめました。住まいの状況によって答えが変わるものもあるため、判断は現地を確認したうえでご案内しています。

内窓をつけたのに寒いのは、施工の失敗ですか?
失敗とは限りません。内窓は窓の性能を上げるものですが、寒さの出どころが窓以外にもある場合は、体感が変わりにくいことがあります。閉まり具合などの施工状態は、施工した会社に確認してください。

内窓が閉まりきっていないときは、どうしたらよいですか?
ご自身で無理に調整せず、取り付けた会社に確認してください。建て付けの調整が必要な場合があります。

内窓をつけた窓だけ暖かく、ほかの窓が寒いのは普通ですか?
ありえることです。内窓は取り付けた窓にしか効かないため、残った窓の冷えが目立つことがあります。

内窓のあとに、さらに別の工事が必要になりますか?
冷えの出どころ次第です。床や壁、天井など窓以外が主な原因なら、窓以外の断熱が選択肢になります。現地で確認してお伝えします。

当社で取り付けていない内窓でも相談できますか?
まずはお問い合わせください。状況をうかがったうえで、ご案内できる内容をお伝えします。

見直しの前後は、どう比べればよいですか?

同じ場所で、同じ時間帯に、温度と体感を記録します。工事前の記録がなくても、これから記録を始めることはできます。

当社から効果の大きさを約束することはできません。ただ、ご自身で確かめられる形にしておくことはできます。朝いちばんと夜の就寝前、窓ぎわと部屋の中央の二か所を、同じ道具で測っておくと、条件の変化を追いやすくなります。暖房の設定や運転時間もそろえて控えてください。記録は、あとから見返せるように日付を入れて残しておくと、相談のときにもそのままお見せできます。

相談の前に、何を整理しておけばよいですか?

整理しておきたいのは、寒さを感じる場所と時間帯、内窓を取り付けた窓と残っている窓、気になる箇所の写真の三つです。

7つの質問で、建物の弱点を整理する

登録は不要です。質問に答えるだけで、どこに手を入れるとよいかの見当がつきます。

暑さ・寒さの原因診断を試す

このページに関連する記事

こちらの情報もチェック!